「祖父の遺品にこんなものがあった」と手渡されたアルミの容器。フタにはアルコールバーナーって書いてある。
ブランド名で検索してみたところ、メーカーと思しき理工開発株式会社の公式サイトなどは見つからないものの、30年程度前にアウトドアで活躍していたものらしく、メルカリやヤフオクで今でも取引があるようです。状態が良い品は1万円以上しますね。
祖父は多趣味だったので、その中の一つとして使っていたものなんでしょう。ただ、中身の状態はあまり良くありません。
わいの普段のキャンプ道具では火力関係を全部OD缶に揃えてしまっているので、このバーナーを復活させてもすぐに登録選手に加わる訳ではないのですが、このまま死蔵するのもしのびないので直せるだけ直してみることにしました。
まずは重曹でグツグツ煮てから、浸したまま一晩放置して水洗い。
これ、シンプルな構造だけどめっちゃ面白いですね。金属の足が4本あって、その下の穴からは燃料のメタノールを、上の穴からは空気を吸い込むんでしょう。で、上部のくるくると曲がってる部分の穴からその混合気が吹き出して燃える。その炎はくるくる部分を熱して、金属部分全体の温度を上昇させて、下部でのメタノールの気化を助ける。多分そんな感じだと思います。
燃料や空気の通り道をエアダスターで吹いて、メタノールを入れてから火をつけてみました。くるくる部分をプレヒートする様な感じにするとうまくつきます。
日中だと炎が見えにくいので夜に。
気化したガスのシューシューいう音がなんだかかわいい。そして意外に火力が強いです。お湯を沸かしてコーヒーを飲むくらいはもちろん、ちょっとした炊飯やレトルト食品の温めなんかもいけるでしょう。
この後、一晩置いておいたらゴム栓の必要性が分かりました。メタノールを入れっぱなしにしておくと、内部で気化したメタノールが液面を押すのか、くるくる部分の穴から出てきちゃうんですよ。
穴を塞げるピッタリサイズのゴム栓を新調するか、毎回メタノールを専用容器に全部戻すかですね。
当面は自宅の庭キャンでお湯を沸かすのに使ったり、あとはお盆の迎え火の追加要員として火を入れてみるのもいいかもしれません。わいの親も祖父を偲んでこのバーナーの火を見るの好きみたいだし。
作業した日:2021年4月29日(月)~5月1日(木)
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