東北の太平洋側ツーリング(震災遺構の訪問多め)

バイク
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東日本大震災以降、東北の太平洋側には特に思い入れがあり、石巻の辺りまではよく通っていました。今回はそこから更に北上してみようという計画です。

被害が酷かった地域を回ることになりますが、10年の節目を過ぎていつまでも悲しい気持ちばかりでもいけないと思い、可能なかぎり美味しいものや綺麗なものも摂取していく所存。

なお、ギリギリまで天気予報とにらめっこをして急遽「明日から宮古まで行こう!」と決めたので、出発時点で3日目のルートはノープラン。行ってから考えるスタイル。

水戸~旧東名駅跡

今回は全通した常磐道を利用します。全通前は磐越道で郡山まで出てから東北道で仙台に向かっていたのですが、今は一気に仙台東部道路に直結してるので超便利。

最後に開通した区間を見ていただければ、この区間が残ってた理由が分かりますわな。

初めていわきJCTを北に直進するといきなり雰囲気が変わるというか、目立つダンプが急に増えるんですよ。「中間貯蔵輸送車両」という幕を付けて荷物を満載しているダンプがめっちゃ走ってる。

ならはPAにて。

「除染で出た土とかを運んでるんだ」って分かります。ならはPAで休憩してたらダンプの運転手さんがわいのバイクに興味を持って話しかけてくれました。自分たちのダンプのことを「除染ダンプ」って呼んでましたね。

悲壮感とかそういうのはなく、「運んでも運んでもなくならないんだ」って笑ってました。来てみて肌で感じないと分からないアレ。

さらに北上すると、今度は高速道路上に「次のICではバイクは出られません」っていう看板が出まくる大熊ICです。2019年にできたこのICは帰還困難区域にあり、身体むき出しで走るバイクは一般道の走行NGな為です(自動車は走行可)。

NEXCO東日本による資料(PDF)

とはいえ高速道路で通過する分には特に気にする必要はない空間線量というか、高速道路上に何回も空間線量の電光掲示があるのがまた壮絶というか、 来てみて肌で感じないと分からないアレその2です。

あまりにインプットされる情報量が多すぎてドキドキしているうちに南相馬鹿島SAに到着。

めっちゃキレイなSA。

そしてこのSAにある物販観光施設セデッテかしまはご飯が美味しいということを事前に調査済みなのだ。お腹が空いてくる11時半に予定通り到着。

浪江焼きそば!

驚くほどもちもちで美味しい浪江焼きそばでした。これは他のメニューも期待できそう。でも次に来たらまた浪江焼きそばを注文しちゃいそう。それくらい美味しかった。

なお、このルートで三陸方面に向かう場合にはこのSAが高速道路上の最後の給油ポイントになるので(Wikipediaの記事参照)、ご注意を。

上下線集約型で駐車場は広いです。

さて、お腹を満たしたら次は仙台松島道路まで一気に向かい、松島北ICで下りて旧東名駅跡へ。ここはこの作品の舞台だからね。一度来てみたかった。

Google Mapで見てみると、想像してたより海に近い。

10年経った旧東名駅跡の周囲の様子を動画で。線路があった場所は自転車道として整備されたんですね。

ホーム跡には案内パネルが立っています。

被災後の状況の写真が傷ましい。
跨線橋に登ってみると、奥に海が見えます。
ミクさんが最後に列車を待っていたアングル。

駅の北側は静かな住宅地になっていました。ただ、駅の南側は荒れ地が広がっている状態。工事車両が入っていくのを見たので、今後は整地されて少しずつ建物ができていくんでしょう。近くの自販機で缶コーヒーを買い、しばらくぼーっとしてました。

この日の記事は長くなるので続きは次のページで。

コメントはお気軽に

  1. 之定 より:

    読ませていただきました。
    【アステリズム】発売からもう10年近くなりますね。
    イシダさんの取り組み・行動を当時見ていたので、イシダさんが実際に東北へ赴き、
    震災の復興の進んでいる現状を知ることが出来て良かったです。
    この記事を参考に東北方面へのツーリングルートを決めたいと思います。
    ご飯処の紹介はかなり助かります。

    • イシダP より:

      コメントありがとうございます。当時のことをご存知いただいているようで嬉しいです。
      東北ツーリング、ぜひお楽しみ下さいー。

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