石巻~女川
続いて、震災遺構である石巻の旧門脇小学校に向かいます。ここは2011年にも訪問し、様子を撮影していました。5年後10年後にどうなっているのかなと当時のFacebookにコメントしていたので、この目で確かめるために改めての訪問です。
2011年11月の様子はこちら。iPhone4のマイクを指で押さえながら撮影していますが、あまりの強風で風切り音が大きく入り、聞きにくいです。イヤホンなどをご利用の方はご注意ください。
この一帯が、2021年にはこうなっていました。
とても綺麗に整備されています。動画内0:13あたりに映っているのは津波復興祈念公園とのこと。10年でここまで変わるとは思っていなかったので、かなり前向きな気分に。
すぐ横にある伝承交流施設MEET門脇では、スタッフの方が色々と解説してくれます。NHKスペシャル「津波避難 何が生死を分けたのか」の元になった当時の避難行動の資料は凄かったな。ここでも駐車場の自販機で缶コーヒーを買い、しばらくぼーっとしてました。
石巻市の海の近くは新しい道路を作ったりする工事区間が多く、音声ナビの案内の通りには進めないことが多かったです。また、驚いたのは海際を走る県道240号です。まるで防潮堤の上を道路が走っているような造りになっていました。ストリートビューで見ると以下のような感じ。右の高いところを通っているのが県道です。津波対策への執念を感じる。
たしかこの県道は2011年の訪問時にこの写真を撮影したところだと思うのです(自信なさげ)。
この10年の歩みに思いを馳せつつ、女川へ。途中で石巻線の線路と並走するような区間があり、楽しく走れました。
ホテル・エルファロさんでは自分が使うトレーラーのすぐ近くにバイクを停められたので、荷物を運ぶのめっちゃ楽でした。さて、駅の近くをお散歩しに行くのだ。
宿のすぐ隣は女川駅です。左右に大きく広がった屋根が特徴的。ここ、駅舎が温泉施設と合体しているのです。それを楽しみに来たのものの、残念ながらこの日は5月の地震による影響で休館中でした。最新の営業状況は公式サイトを確認してみてね。
駅から港の方に向かって100mほど歩くと、シーパルピア女川という綺麗な商店街があります。夕食を食べる予定のお店の場所だけ確認し、更に港の方へ向かうとすぐに海岸広場。そこにはまた壮絶な震災遺構がありました。
鉄筋コンクリート造の建物が津波で倒壊した世界的にも珍しい事例とされる
河北新報
交番の周りには、これまでの歩みを記したパネルが並んでいます。一番すげえと思ったのはこれ。
現役世代に全部任せるだけでなく、還暦以上が盾となって支えるというのは物凄い決断だったと思うの。復興に向けての執念を感じる。
一通り周囲を見学したらシーパルピア女川に戻って、晩ごはんのお時間です。
目の前が女川港ですもの、お刺身が美味しいに決まっているのだ。この日は特にカツオが絶品でした。お店で同席した地元の方々は方言全開でお話されているので半分くらいしか聞き取れないけど、それもまた良し。
ほろ酔いになってお店を出ると、ちょうど黄昏時。酔い醒ましのお散歩にもう一回女川港の方に向かい、そこでの景色が素敵だったのでパノラマ撮影したのが、本記事のトップ画像です。
釣りを楽しむ人、その周りのウミネコ、薄紫の海と夕焼けの山、どれもこれもがビシッと魂にきてしまったので動画も撮影しました。でもこれ、目で見る色と全然違うんですよ。ぜひ現地でこの景色を見て欲しいなあ。
この日歩いた女川駅~シーパルピア女川の辺りの定点映像を見つけました。屋根が目立つので画面奥の女川駅が分かりやすい。そして周囲はこんなに嵩上げ工事してたんですね。全然気づかなかった。
今回のツーリングは1日目にして盛りだくさんすぎて、宿に戻ったらさっさと寝ちゃいました。
コメントはお気軽に
読ませていただきました。
【アステリズム】発売からもう10年近くなりますね。
イシダさんの取り組み・行動を当時見ていたので、イシダさんが実際に東北へ赴き、
震災の復興の進んでいる現状を知ることが出来て良かったです。
この記事を参考に東北方面へのツーリングルートを決めたいと思います。
ご飯処の紹介はかなり助かります。
コメントありがとうございます。当時のことをご存知いただいているようで嬉しいです。
東北ツーリング、ぜひお楽しみ下さいー。